【財務会計】管理会計のススメ #3 原価と決算書類

経営知識・ノウハウ

原価と貸借対照表(BS)

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仕入れた原材料、投入された労務費、経費等は決算書類上どのように反映されるのでしょうか?

⇒ BSの流動資産内の棚卸資産に計上されます。

時系列として

原材料

仕掛品

製品

と、進んでいきます。

この製品(完成在庫)を販売し売り上げることで営業活動を行います。

房総診断士
房総診断士

BSのボックスで原価を考えると棚卸資産の大小と利益の関係がわかりやすいと思います。

ある一定の売上がある前提で

期末棚卸:大 ⇒ 売上原価:小 ⇒ 資産が大きくなり、利益が大きくなる。

期末棚卸:小 ⇒ 売上原価:大 ⇒ 資産が小さくなり、利益が小さくなる。

主に銀行への見栄えを目的とする決算調整として、決算書類を表面上取り繕うとすると、

期末の製品棚卸での過大計上⇒見かけの利益向上という図式が成り立ちます。

この流れに依存すると、処理しきれない不良資産(簿価と乖離した在庫)を持つことにつながってしまう可能性があります。

原価と損益計算書(PL)

原価と損益計算書(PL)の関係はわかりやすいです。

売上高の次に来る項目として売上原価があります。

売上原価は以下の図式で算出されます。

まとめ

原価とBS,PLの関係性を理解しましょう。

原価を正しく管理するためには材料費、労務費、経費、間接費を製品ごとに集約できる仕組みが必要です。

粒度の大小はあれど、製品種ごとに原価を算出し、適切な利益設定での販売ができるように管理していきましょう。

そうすることで利益体質の会社へと近づくことができます。

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